仙台肩関節研究会

 

ごあいさつ

仙台肩関節研究会は平成8年に田畑四郎先生を会長にして発足いたしました。その目的は、「東北大学整形外科、関連病院およびその他の施設の臨床の場で、肩関節疾患についての知識を深め、その質を高めること」と謳われております。第1回は平成8年3月23日仙台市内で行われ、田畑会長による上腕骨近位端骨折の教育講演と10演題が発表されました。その後も継続して毎年2回の研究会を行っております。開業している先生や若い先生を対象に、症例報告、肩の診察法や一般的な疾患について特集を組んで勉強する機会を作って、会員の知識の向上をはかってきました。

研究会では様々な工夫を凝らしてきています。第3回までは、世話人の中から講師を選んでいましたが、第4回からは著名な外部講師を招聘して教育講演をしていただくことにし、「オリジナルに当ってみよう」では様々な検査手技などの著名なオリジナル文献を検索して実際の手技を確認し、会員に紹介してきました。第11回からは、研修医のための特集としてある疾患について集中的に勉強する機会を作りました。若い医師からベテランの医師まで毎回多くの出席者が活発な議論を交わしています。さらに病院の看護師や理学療法士の出席が認められ、益々参加者の増加が見込まれています。本会で発表された研究は、日本肩関節学会、アジア肩関節学会、世界肩関節学会、日本整形外科学会などにおいても発表されています。平成18年に井樋教授が東北大学整形外科教室に赴任されてからは、肩関節疾患が教室のメインテーマとなり、ますます活発な発表がみられています。

今後も継続して肩関節研究の質を高めるために、肩関節疾患の治療法解決のために努力していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 

平成26年8月   仙台肩関節研究会会長 佐藤 克巳